2024年12月に話題になった時事ニュースまとめ

【ユーキャン新語・流行語】年間大賞に「ふてほど」

今年1月〜放送したTBSドラマ『不適切にもほどがある!』の略称である”ふてほど”が年間大賞に。政治家や大手企業の不適切事案が相次いだ社会背景を考慮した。年間TOP10には「裏金問題」「50-50」「Bling-Bang-Bang-Born」「ホワイト案件」「もうええでしょう」など。

【三省堂・今年の新語】年間大賞に「言語化」

思考を文字に起こす作業こと「言語化」が大賞に。もともとは学術用語だったが、SNSの普及ですっかり一般用語化した。2位に「横転」（リアクション用語）。3位に「インプレ」（インプレッション）。

【漢検】今年の漢字に「金」

パリ五輪での金メダル量産、大谷翔平の値千金の活躍、自民党の裏金問題など「金」（キン、かね）に関する話題が多かった1年を反映。2位は「災」、3位は「翔」。今年の漢字は一般投票で決まる。

【TVニュースランキング】総合1位に「大谷翔平」（大谷翔平関連ニュース）

今年1月〜11月末までの間、朝の情報番組で取り上げられた時間が長かった話題をランキング。総合1位は「大谷翔平」関連ニュース（累計206時間）。総合2位は「パリ五輪」関連ニュース（累計145時間）。総合3位は「能登半島地震」関連ニュース（累計137時間）だった。

【Yahoo!検索大賞2024】今年の大賞に「大谷翔平」

昨年度に比べて検索回数が急上昇した人物や物事のランキング。大谷翔平は2年連続での大賞獲得。そのほかミュージシャン部門1位に「Number_i」、ドラマ部門1位に「虎に翼」、映画部門1位に「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」など。

【Google検索ランキング2024】急上昇ランキング1位に「ドジャース」（大谷翔平）

昨年度に比べて検索回数が急上昇した検索キーワードのランキング。2位は「オリンピック」（パリ五輪）。3位には「田中真美子」（大谷翔平の奥さん）がランクインした。

【トーハン】年間ベストセラー書籍に『変な家』

作家でYouTuberの雨穴うけつ氏が発表した『変な家』が年間ベストセラーに。発刊は2021年だが、今年3月に実写映画化したこともあり販売数を伸ばした。2位に『大ピンチずかん』（鈴木のりたけ）、3位に『成瀬は天下を取りにいく』（宮島未奈）。

【TSUTAYA】年間ベストセラー漫画に『呪術廻戦』

週刊少年ジャンプで連載される『呪術廻戦』（芥見下々）が1位に。呪術廻戦は今年9月に連載完結。累計発行部数は1億部を突破した。漫画以外の書籍全般だと『成瀬は天下を取りにいく』（宮島未奈）が1位だった。レンタル漫画部門では『怪獣8号』（松本直也）が1位に。

【Spotify】国内で最も再生された楽曲にCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

「Bling-Bang-Bang-Born」は累計3億回再生を突破。今年1月〜5月の間、125日間にわたり国内デイリーチャート1位を記録する大ヒット。2位はMrs. GREEN APPLE「ライラック」。3位にOmoinotake「幾億光年」。

【ビルボードジャパン】年間No.1楽曲にCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

2位にtuki.「晩餐歌」、3位にOmoinotake「幾億光年」。年間No.1アルバムはSnow Man「RAYS」。年間No.1アーティストはMrs. GREEN APPLE。ビルボードはCD、デジタル、ストリーミングなど複数のセールス指標を統合してランキング算出。

【YouTube Japan年間ランキング】国内トップ楽曲にCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」、ショート楽曲にこっちのけんと「はいよろこんで」

Creepy Nutsは「ショート楽曲」分野でも2位、「注目されたトピック」分野でも年間TOP10入り（順序不同）。YouTubeランキングは視聴数ほか複数の指標を統合して算出。

【TikTokトレンド大賞】大賞にKOMOREBIの楽曲「Giri Giri」

音楽グループ・KOMOREBIの楽曲「Giri Giri」が今年度のTikTokトレンド大賞に。楽曲の総再生回数は23億回を突破。サビの「ギリハッピー」部分がチャレンジ動画などで多用された。

【DAMカラオケ年間ランキング】総合1位にVaundy「怪獣の花唄」

DAMのカラオケ機器を通じた歌唱回数ランキング。「怪獣の花唄」は2年連続で1位獲得。2位にCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。3位にtuki.「晩餐歌」。歌手別トップはMrs. GREEN APPLE。

【米TIME誌】今年の人に「ドナルド・トランプ次期大統領」

トランプ氏の選出は8年ぶり2度目。暗殺未遂事件や大統領再選などを考慮し「歴史的な復活劇を成し遂げた」と評した。

【BBCが選ぶ100人の女性】日本からは「渡辺直美」「鈴木由美」さん選出

BBCの立場（イギリスの立場）から見た今年を代表する女性100人を選出。アメリカでの芸能活動が増えているお笑い芸人の渡辺直美さんが選出された。また、旧優生保護法訴訟の原告の1人である鈴木由美さんも選出。旧優生保護法は今年7月に最高裁で違憲確定。日本政府が公式に謝罪した。

関連 ▶ 三菱UFJ銀行が謝罪会見、元行員が貸し金庫から窃盗繰り返す（12月16日）

元行員の女性が貸し金庫から窃盗。顧客60人前後が被害。被害額は十数億円。2020年ころから4年近くにわたり窃盗を繰り返していた。元行員の女性は11月に懲戒解雇処分に。窃盗容疑での立件を視野に警察が捜査を進めている。半沢頭取が会見でお詫び。事実関係を確認後、自身を含めた役員レベルでの処分を検討する。

続報 ▶ 大統領の弾劾訴追案が廃案に、ユン大統領は「秩序ある退陣」へ（12月7日）

与党議員が弾劾訴追案の投票に参加せず、投票不成立で廃案に。ユン大統領は先に談話発表。非常戒厳の宣言をお詫び。与党と連携して「秩序ある退陣」する考え。与党側もユン大統領が退陣する方向で調整。辞任するまでの間、外交を含む国政に大統領が一切関与しないと説明した（与党代表）。

続報 ▶ 大統領の弾劾訴追案（2回目）を可決、ユン大統領は職務停止に（12月14日）

前回は投票に参加しなかった与党議員が造反。賛成多数で弾劾訴追案が可決された。ユン大統領は職務停止。当面の間、首相が大統領職を代行する。今後180日以内に憲法裁判所が弾劾が適切かどうか判断。裁判官9人のうち6人が賛成すれば大統領が罷免される。

関連 ▶ イスラエル政府がシリア係争地への入植計画を承認（12月15日）

イスラエルとシリアの間にある「ゴラン高原」地域への入植拡大を決定。ゴラン高原はイスラエルが実効支配する係争地。アサド政権の崩壊に伴い、係争地に関する両国間の協定も無効になったと主張している。イスラエルはここ1週間で数百回にわたるシリア空爆を実施。シリア国内での軍事展開を進める。

関連 ▶ 首相官邸の事務官の男を逮捕、児童買春の疑いで（12月10日）

首相官邸に勤務する40代の男を逮捕。女子中学生に金銭を支払い、わいせつ行為した疑い（児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑い）。本人は容疑を認めているとのこと。

関連 ▶ 【沖縄県】在日米兵の男に懲役5年判決、少女に対する性的暴行事件で（12月13日）

昨年12月、面識のない16歳未満の少女に性的暴行したとして懲役5年の実刑判決（求刑7年）。同事件は今年3月時点で起訴されていたものの、6月に報道リークあるまで起訴の事実が公表されず。沖縄県警や外務省による情報の隠蔽疑惑が指摘された（関連記事）。

続報 ▶ 来年度の税制改正大綱を閣議決定、「年収の壁」は控除20万円引き上げ（12月20日）

来年度の税制改正の大枠が決定。「年収の壁」を103万円→123万円に引き上げ。年収123万円以下なら所得税が免除される。同時に「特定扶養控除」「勤労学生控除」の年収要件も見直し。従来は年収103万円が上限だったが、いずれも150万円に引き上げる。以降も継続的に審議し、再来年以降に最大178万円を目指す方針も盛り込まれた。

関連 ▶ 【臨時国会閉会】政治改革3法が成立、政務活動費は廃止（12月24日）

「政務活動費の廃止」「政治資金監視委員会の設置」「外国人の政治資金パーティー権の購入禁止」など盛り込んだ政治改革3法が成立。企業・団体献金を禁止するかは結論出ず、来年度の通常国会に持ち越し。

「政務活動費の廃止」は自民党の裏金問題を受けて立憲民主党が求めており、与党が受け入れ。野党案をもろもろ受け入れた理由について石破首相は「一歩でも前に進むことが大事」「少数与党の妙味を活かした政治運営したい」とコメント。

関連 ▶ 斎藤知事に対する告発状を受理、神戸地検（12月15日）

11月の知事選にて、PR会社に報酬を支払ってインターネット上で広報活動させた疑い（公選法違反の疑い）。斎藤知事は公選法に抵触する違反行為なく、疑惑の発端となったPR会社社長が公開した記事には事実誤認が含まれるとの見解を示している。

続報 ▶ ホンダと日産が経営統合する方向で基本合意、来年6月にも最終合意目指す（12月23日）

23日付で覚書を締結。共同出資の持ち株会社を設立し、両社がグループ傘下に入る方向で調整する。対等合併であり吸収合併ではないとの見解。三菱自動車に関してもグループに加わるか検討する（三菱自動車は日産が筆頭株主）。

関連 ▶ ソニーがKADOKAWAの筆頭株主に、株式10%を取得（12月19日）

ソニーとKADOKAWAグループが戦略的な資本業務提携契約を締結。ソニーが約500億円でKADOKAWAの株式の10%を取得。筆頭株主になる。ソニーはアニメやゲームを通じたIPの創出、およびIP価値最大化を通じた成長戦略を掲げており、KADOKAWAが強みとするIPメディアミックス戦略や人材育成ハウツーを評価した。