2021年下半期のニュースを振り返り。
当サイト「ニュースデータベース」で記録してきた2021年下半期のニュースの中から、国内ニュース、国際ニュース、芸能/エンタメニュースの3つのカテゴリーに分けて、月ごとの主要なニュースだけをピックアップしました。
2021年上半期の話題と合わせて2021年のニュースや空気感を振り返るのに活用ください。
- 1. 2021年7月の主要ニュース
- 2. 2021年8月の主要ニュース
- 3. 2021年9月の主要ニュース
- 4. 2021年10月の主要ニュース
- 5. 2021年11月の主要ニュース
- 6. 2021年12月の主要ニュース
- 7. 編集後記
2021年7月の主要ニュース
7月の国内ニュース
1年遅れの東京五輪が開幕、日本は歴代最多の58個のメダル獲得
緊急事態宣言最中の東京で開幕。開会式の演出メンバーだった小林賢太郎氏、小山田圭吾氏の解任が続いていたが、無事に開会式が執り行なわれた。
日本は過去最多となる58枚のメダル獲得。うち金メダルは27枚と国別3位の獲得枚数。野球で男女ともに金メダルを獲得。卓球混合ダブルスでは水谷隼・伊藤美誠ペアが中国破り、日本史上初の卓球種目での金メダルに輝いた。
コロナ第5波到来、再度の「緊急事態宣言」発令
全国で1日1万人の新規感染者が確認された(7月末時点)。東京五輪を前に東京都でも4度目の緊急事態宣言が発出されたが、目立った感染抑制効果が見られず。
一般向けのコロナワクチン接種開始
これまで医療従事者、高齢者、企業向けのワクチン接種に限られていたが、自治体レベルによる一般向けのワクチン接種が開始された。ただ、早くもワクチン不足が目立っており、接種を一時停止する自治体も。
静岡県熱海市で大雨、土石流で22人死亡
東海・関東地方で記録的大雨。静岡県熱海市では土石流が発生。22人の死亡が確認された。法令基準を超える高さの盛り土が土石流発生の原因になったとみられており、静岡県が調査に追われた。
「黒い雨」訴訟、政府が控訴断念
「黒い雨」訴訟は、広島の原爆投下後の放射能を含んだ雨で被爆した84人を原告とした裁判。国は原告らを被爆者と認定しておらず、経済的な救済支援など受けられず。先に広島高裁が84人全員を被爆者と認定する判決を下しており、国が上告するかどうか注視された。
そのほか7月の主な国内ニュース
- 都議会選、自民党が議会第1党に返り咲くも過半数いかず
- 緊急事態宣言下で酒類販売を続ける飲食店への対応めぐり二転三転、政府
- 立憲民主党の本田忠直議員が離党、「14歳の子と性交で逮捕おかしい」発言で
- 三菱電機の杉山社長が辞任、35年以上にわたる鉄道用装置の不正検査問題で
- 保育園の送迎バスに取り残された園児が死亡、福岡県中間市
- 送りつけ商法ルール改正、送りつけられた物品を処分してもOKに
- ノーベル物理学賞の益川敏英さん死去、享年81歳
7月の国際ニュース
宇宙旅行元年、米富豪ら相次ぎ宇宙旅行に
出典:Replay – New Shepard First Human Flight(YouTube)
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏ら米富豪が相次ぎ宇宙フライト。フライト費用は1人数十億円と高額だが、すでに宇宙旅行が技術的、法的、ビジネス的に可能であることを証明。民間人による宇宙旅行時代の幕開けとして注目を集めた。
ユニクロがウイグル自治区での強制労働加担を否定
ウイグル自治区から調達している綿花について、生産過程で強制労働などの事実は見当たらなかったと声明。アメリカ政府がウイグル人に対する中国政府の迫害をジェノサイド認定したことで、ウイグル自治区から綿花など調達している企業が対応に追われた。
サッカー仏代表ら、日本人差別で相次ぎ謝罪
スペイン一部リーグ「バルセロナ」所属のデンベレ選手、グリエーズマン選手ら謝罪。ホテルの日本人スタッフを撮影しながら人種や言語をからかう発言を行い、その様子をSNSで公開していた。楽天やKONAMIらバルセロナの日本関連スポンサーが抗議していた。
ドイツ西部で豪雨拡大、洪水で200人亡くなる
低気圧の停滞で豪雨被害が拡大。河川氾濫による浸水被害も出た。気候変動による影響と結びつける論説も飛び交う。
デジタル課税の国際共通ルールを導入へ、物理課税の原則を100年ぶりに転換
日本含むOECD諸国136カ国(地域)で2023年にも導入する。GAFAほかグローバル企業の課税逃れに対処するため、当該国への企業の進出有無ではなく、当該国でのサービス提供の有無で現地当局が徴税できるように。
7月の芸能/エンタメニュース
大谷翔平が日本人初のメジャーホームランダービーに出場
日本人選手で過去最多となる37本のホームラン(7月末時点)。これまで最多だった松井秀喜の32本を抜いて単独1位に躍り出た。現地での大谷フィーバーも止まず、日本人初のホームランダービーにも出場を果たした。
「平成の怪物」松坂大輔が現役引退
松坂は現在40歳。高校時代に横浜高校のエースとして甲子園に出場。春夏連覇を果たし「平成の怪物」と呼ばれた。2008年には日本人最多となるメジャー18勝を記録。2006年、2009年にはWBCで日本のエースとして活躍した。ここ10年ほどは怪我で苦しんだ。
映画「シン・エヴァンゲリオン」の興行収入が100億円を突破
今年3月から劇場公開され、最終興行は102億円に到達。2021年度に日本国内で公開された映画作品の中でトップの興行収入に躍り出た。
「東リベ」こと東京リベンジャーズが社会現象に
東京リベンジャーズは週刊少年マガジン連載の少年漫画。4月からテレビアニメ化され、コミックスの累計発行部数は1000万部から4000万部まで積み上げ。北村匠海主演の実写映画は7月に公開され、興行収入44.7億円のヒット。邦画で今年度No.1の興行収入に。
2021年8月の主要ニュース
8月の国内ニュース
新型コロナ感染者が過去最多を更新も「コロナ慣れ」目立つ
全国の新規感染者が過去最多となる1日2.5万人を突破。8月末時点で21都道府県に緊急事態宣言が発出された。ステイホームが呼びかけられたが、街中の人出は変わらず、「コロナ慣れ」を指摘する声も。
コロナ自宅療養中に亡くなる人が相次ぐ
医療崩壊リスクを軽減するため、政府が重症者を除き基本的に自宅療養とする方針を示した。ただ、東京都内では29人が自宅療養中に亡くなったほか、千葉県では自宅療養中の妊婦が早産で新生児を亡くすなど却って医療崩壊のような状況に陥った。
渋谷の若者向けワクチン接種に連日の行列
ワクチン接種率が低い若者(16歳から39歳)を対象に東京都が渋谷でワクチン接種。予約不要だったことから早朝から行列ができた。マスメディア論調含め、「若者はワクチンを接種しない」との認識だったこともあり、東京都は見通しが甘かったと陳謝。
東京パラリンピック開幕、日本は前回大会の2倍となる51枚のメダル獲得
メダル獲得数で全体11位のまずまずの成績。車いすテニスの国枝慎吾が2大会ぶり3度目の金メダルを獲得する快挙。開会式では元BOOWYの布袋寅泰がギターでバック演奏するなど会場を盛り上げた。
小田急線車内で切りつけ事件、30代男性を逮捕
10人けが、うち女子大生1人が重傷。殺人未遂の疑いで逮捕された男は、「幸せそうな女性を殺したかった」と供述している。国交省は列車内への防犯カメラの増設や「非常通報装置」の周知徹底など鉄道事業者に求める方向。
収容スリランカ人の死亡問題で入管局が映像開示
出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人の女性が収容中に死亡した問題について、管轄する法務省が医療体制や情報共有に問題があったとの最終報告。関係する局長ら4人を処分した。開示された映像では職員が外国人差別的な言動を取るなどしていた。
2年ぶり甲子園、智弁和歌山高校が3度目優勝
智弁学園(奈良県)相手に9-2で勝利。史上初の同じ学園法人の高校同士の決勝に。大会はコロナ対策として一般観客向けのチケット販売は行わず、学校関係者のみの応援に。ただ、兵庫県に緊急事態宣言が発出されてからは学校の応援バンドも入れず。
そのほか8月の主な国内ニュース
- 菅内閣の支持率が各社20%台に減少、コロナ対策でマイナス響く
- 酸素ステーションの設置めぐり効果性を疑問視する声
- 東京五輪男子サッカー、日本代表が快進撃もメダル獲得ならず(4位)
- 金メダル噛んだ河村たかし名古屋市長に批判殺到、JOCら巻き込む騒動に
- 日本政府がアフガニスタンに自衛隊機派遣、自衛隊法に基づく初の外国人輸送を実施
- 都内の地下鉄で男性が硫酸かけられる事件、男性の大学後輩を逮捕
8月の国際ニュース
アフガニスタン政府が事実上崩壊、タリバン政権が復権
反政府勢力「タリバン」が首都カブールを制圧。アフガニスタン政府はタリバンに政権移譲する意向を表明した。タリバンはイスラム原理主義的な教えに従い、女性の就業や教育を否定する見解を示しており、欧米諸国ら懸念表明した。
アメリカ軍がアフガニスタンから20年ぶり完全撤収
タリバンに政権掌握されている中での米軍撤収となり、アフガニスタンの人道危機を招いたと批判が寄せられた。バイデン大統領は、「撤収は米国にとって最善の決断」と述べ、20年にわたる紛争からの離脱がなによりの成果と繰り返した。
「ここ200年の地球温暖化は人間の活動が影響」、国連IPCC報告書で初断定
出典:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 6 次評価報告書
産業革命後の地球温暖化が過去10万年の自然発生的な温暖化による気温の推定値を超えており、人間の活動が温暖化に影響したと国連機関として初断定した。
トランスジェンダー選手が五輪初出場、東京五輪の女子重量挙げ87キロ超級
元男性で現在は女性のローレル・ハバード選手(ニュージーランド代表)が出場。メダル獲得はならず。元男性の身体的な優位性が指摘され、出場賛否が問われていたが、IOCがホルモン値を基準に参加を認めていた。
ハイチでM7地震、大坂なおみが寄付表明
2000人を超える死者、1万人以上が負傷したとみられる。アメリカ政府は緊急援助隊を派遣。父親がハイチ出身の大坂なおみは寄付を表明。ハイチは中南米にある島国。2010年にもM7地震が発生し、30万人以上が亡くなった。
8月の芸能/エンタメニュース
大谷翔平フィーバーで日米湧く
6月ころから好調キープ。メジャー両リーグ通じて今年初の40本ホームランを達成したほか、投手として8勝目を記録。また、メジャー132年ぶりとなる投手による20盗塁も達成した。
Daigo「ホームランの命はどうでもいい」発言で活動自粛
ホームレス支援する4団体が「偏見を助長するもの」と抗議。Daigoが連日の謝罪に追い込まれた。YouTubeチャンネルで生活保護を悪とする主張を繰り返しており、厚労省がSNSで「生活保護は国民の権利」と投稿するなど制度の周知に追われた。
雨上がり決死隊が解散
宮迫の闇営業騒動(2019)からグループが事実上の活動休止状態に。解散を決めた蛍原は、これまで解散を引き止めてきたが、宮迫がテレビタレントからYouTuberに活動を移していく中で気持ちのズレが生じてきたと解散理由を明かした。
俳優の千葉真一さんがコロナ肺炎で亡くなる
享年82歳。コロナ肺炎で入院も回復せず。千葉真一は空手を得意とするアクション俳優として1960年代から活躍。海外(ハリウッド)でもサニー千葉の名前で知られた。
細田守監督の新作「竜とそばかすの姫」が興行65億円超の大ヒット
細田守監督の作品としては最大ヒット。ミュージシャンで主演声優を務めた中村佳穂さんが歌唱するメインテーマ「U」も各種音楽チャートで1位獲得。紅白歌合戦への出場も決めた。
2021年9月の主要ニュース
9月の国内ニュース
次期首相に岸田文雄氏、菅首相は退陣へ
出典:首相官邸ホームページ, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons
9月末の自民党総裁選を前に菅首相が退陣表明。総裁選では決選投票で岸田文雄氏が河野太郎氏を破った。岸田氏は「令和版所得倍増」なる所得向上による経済成長を訴え。
デジタル庁が発足、菅首相の肝いり政策
他国に比べ遅れている日本のデジタル行政を一手に担う。当面の課題として行政サービスの電子化、マイナンバーカードの普及&利便性の向上など。庁員の3分の1(200人ほど)は民間から登用。事務方トップのデジタル監も経営学者の石倉洋子氏を起用した。
池袋暴走事故、飯塚幸三被告に禁錮5年の実刑判決(確定)
母子2人の死亡は飯塚被告が自動車のブレーキとアクセスを踏み間違えたことが原因と東京地裁が認定。過失運転致死傷の罪で禁錮5年の実刑を言い渡した。
IR汚職事件、秋元司被告に4年の実刑判決(控訴)
IR誘致(カジノ・統合型リゾート誘致)に際して中国企業から賄賂を受け取っていた収賄の罪、および中国企業側に現金を渡して裁判でウソの証言をさせようとした証人買収の罪で有罪判決。秋元司被告側は無罪を主張。即日控訴した。
ルール無視の音楽フェス敢行で批判殺到、国の補助金も取り消しへ
愛知県で開催された音楽フェス「NAMIMONOGATARI」。酒類の販売やノーマスク参加者などコロナガイドライン違反が相次ぎ確認された。愛知県の大村知事が強く抗議。経産省は交付していた補助金を取り消し。
そのほか9月の主な国内ニュース
- 日本国内の緊急事態宣言が全面解除
- 日本画の偽版画が大量流通、元画商の男ら2人を著作権法違反の疑いで逮捕
- サントリー新浪剛史社長の「45歳定年制」提言に賛否、転職など人材の流動化訴え
9月の国際ニュース
中国の不動産大手「恒大グループ」にデフォルト危機
経営悪化で33兆円の巨額負債を抱えるほか、次3ヶ月で700億円近い社債の返済期限(満期)を迎えるため、債務不履行となる可能性。12月時点で米大手各付け会社が相次ぎ「部分的デフォルト」認定しており、先行き変わらず不透明。
中国政府が社会道徳のための芸能エンタメ規制に本腰
アイドル・オーディション番組やアイドルへの投げ銭サービスを規制。熱狂的なファンコミュニティが反政府的なコミュニティの温床になるのを危惧したとの見方。そのほか、BLコンテンツや中性イケメンも不良文化として排除乗り出し。
「スマホの充電規格はUSB Type-Cに統一すべき」、EUが法制化する方針
EUの法案立案機関が法案を発表。SDGs時勢の最中、乱立する充電ケーブルをUSB Type-Cで統一してプラスチックゴミを削減したい考え。iPhoneで独自の充電規格を採用しているAppleは法案に反対する声明。
クアッド4カ国(日米豪印)が初の対面での首脳会合、対中国で連携アピール
日本政府が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」構想に基づくアジア地域の安保戦略について意見交わした。また、クアッド4カ国で10億回分のコロナワクチンを国際社会に提供していくことでも合意した。
9月の芸能/エンタメニュース
嵐の櫻井翔、相葉雅紀がそれぞれ結婚発表
出典:5×20 All the BEST!! 1999-2019 (通常盤) (4CD)|Amazon
ジャニーズ事務所が発表。双方ともにお相手は一般女性。2019年に結婚発表した二宮和也に続き、嵐メンバーの既婚者は合計3人に。
横綱・白鵬が引退、大相撲史上最多となる45回の本場所優勝
白鵬は現在36歳。近年は右ひざのけがで休業が続いており、夏場所まで直近6場所で連続休業していた。白鵬は2019年に日本国籍を取得しており、今後は親方として活動していく予定。
「ゴルゴ13」作者、漫画家の”さいとう・たかお”さん死去
享年84歳。1968年から今日まで連載してきた「ゴルゴ13」は今後もスタッフ分業で連載を継続する。
GACKTが無期限の活動休止
持病の神経系疾患の悪化で一時重体に。現在は回復しているが、後遺症で発声障害を併発しており、無期限の活動休止を発表した。
国連総会イベントにBTS、若者代表として抜擢
国連総会のSDGsイベントにゲスト出席。「未来」をテーマにした演説を行い、コロナで先の見えぬ若者世代について、「ロストジェネレーションではなくウェルカムジェネレーション世代」と鼓舞。社会の変化を前向きに捉えていこうと力説した。
2021年10月の主要ニュース
10月の国内ニュース
4年ぶり衆院選、自民党が単独過半数を維持、立憲民主党は惨敗で代表交代へ
投票率は55.93%と過去3番目の低さ(総務省調べ)。立憲民主党は野党共闘による勢力拡大目指すも一転、公示前から議席数を1割減らした。代わりに日本維新の会が11議席→41議席に積み上げ。議会第3党に躍進した。
岸田政権が発足、「新しい資本主義」をスローガンに掲げる
科学技術立国の推進、先端スタートアップ支援、デジタル政策の拡大などによる経済成長を目指し、経済成長による利益を広く国民に分配していくことで格差是正を図りたい考え。
日本国内のコロナ感染者数が激減
全国で1日1万人の新規感染者が出ていた9月とうってかわって、1日200人台まで減少。減少した理由について、ワクチン接種が進んだ効果、長期休暇がなく県をまたいだ人の移動が減ったことなど挙げられる。
「ジョーカー」の格好した男が切りつけ事件
京王線車内で24歳の男が切りつけ。また、車内に火をつけるなどした。男はジョーカー(アメコミの悪役)の仮装をしており、「死刑になりたかった」と供述している。責任能力の有無を見極めるため、当面は鑑定留置へ。
福島県猪苗代湖ボート事故、建設会社の社長を起訴
佐藤剛被告が業務上過失致死傷罪で起訴された。水上オートバイで男児1人を死亡させ、その家族2人に重傷を負わせた疑い。すでに事故から1年が経過しているが、水上オートバイ事故のため「ひき逃げ」が適用されず、刑罰の軽い「業務上過失致死傷罪」での起訴に。
眞子さまと小室圭さんが婚約
今後はアメリカで暮らしていく。宮内庁は、小室圭さんめぐる報道で眞子さまが「複雑性PTSD」と診断されたと発表。記者会見での質問が取りやめられる異例の事態に。
沖縄に大量の軽石、本州海岸にも流れ着く
小笠原諸島の海底火山が噴火。火山から噴出された石(軽石)が沖縄県の海岸に流れ着いた。軽石で海岸が埋め尽くされた沖縄では、撤去費用に7400万円かかるとの試算。
そのほか10月の主な国内ニュース
- 小室圭さんがNY弁護士試験に不合格、来年再度の試験挑戦へ
- 河井元法相の実刑確定、公職選挙法違反(買収の罪)の控訴取り下げ
- 東京都心で311以来の震度5強地震、帰宅困難者も発生
- 連合の新会長に芳野友子氏、初の女性会長
- LINE社の個人情報管理問題、調査委員会が「中国リスクを放置」と結論
- マイナンバーカードの保険証サービス「マイナ保険証」の運用開始
- 阿蘇山が5年ぶり噴火
10月の国際ニュース
ノーベル物理学賞に真鍋淑郎さん、地球温暖化を科学的に実証
真鍋さんは1960年代に地球温暖化の将来予測(温度予測)で用いる数理モデルを開発。「地球温暖化」なる地球の気温が上昇する現象を物理の範疇で証明した功績が認められた。
facebook元社員が内部告発、米議会でずさんな社内管理体制を証言
偽情報対策チームに在籍していた元社員が証言。利益重視、スピード重視の社風から偽情報など放置する傾向にあったと指摘。また、開発を中断した子ども向けのインスタサービスについても、「子どもの心の健康に悪影響」との調査報告を無視していたと明らかに。
イギリスで10万人規模のトラック運転手不足
コロナ採用控え&EU離脱によりトラック運転手が不足。食料品や日用品、ガソリンスタンドへのガソリン供給に影響が出た。英ジョンソン首相は人出不足に対する移民の受け入れを否定。軍の導入や期間限定ビザで対処したい考え。
ローマ・カトリック教会の聖職者による性的虐待、被害者は21万人超との調査結果
直近70年で司祭ら3,000人前後が性的虐待に関与、被害者は21万人超、被害者の8割は当時10歳〜13歳の少年とみられる。調査を行った仏カトリック教会関連の独立調査委員会は、事件の大半は時効が成立しているが、教会は被害者に金銭的補償をすべきだと指摘。
10月の芸能/エンタメニュース
韓国ドラマ「イカゲーム」が流行、Netflixで歴代1位の配信記録打ち立て
Netflixで9月に配信開始。日本含む90以上の国と地域で視聴ランキング1位を獲得。配信後28日間の総再生数はNetflixドラマで歴代1位に。韓国社会を舞台にしたデスゲーム作品で、大金を得るために命をかけたゲームに挑む中年男の奮闘が描かれた。
大谷翔平が選手ホームラン46本&投手9勝でシーズン締め
メジャーリーグのレギュラーシーズンが閉幕。エンゼルスの大谷翔平はホームラン46本でリーグ3位。投手としても9勝をあげた。日本人初となる選手間投票によるMVPも獲得した。
W杯アジア最終予選、連敗中の日本代表がなんとか踏みとどまる
2022年カタールW杯のアジア最終予選の第4戦で日本とオーストラリアが対決。2-1で日本が勝利し、2勝2敗でグループ4位で踏みとどまった。日本は直近2試合で2連敗。本大会への出場に必要となるグループ2位以上が遠のいていた。
ハンカチ王子こと斎藤佑樹が現役引退
33歳での引退。ここ2年ほど1軍登板なく、2軍試合でも防御率5点台と低迷していた。斎藤佑樹は2006年の夏の甲子園で注目。試合中にハンカチで汗を丁寧に拭う姿から「ハンカチ王子」との愛称が付けられた。
ドラクエ作曲家のすぎやまこういちさん死去
享年90歳。すぎやまこういちさんはフジテレビのテレビディレクターから作曲家に転身。昭和歌謡やCMソングほか、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のテーマソングの作曲も担当した。
2021年11月の主要ニュース
11月の国内ニュース
コロナ明け?国内の新規感染者が1日100人台まで減少
9月には全国で1日1万人の新規感染者が出ていたが、10月には1日200人台、11月にはついに1日100人台まで減少。コロナワクチン接種率(2回済み)は国民の75%を超え、世界トップクラス水準に。飲食店での集団会食なども徐々に解禁へ。
18歳以下を対象としたコロナ給付金を支給へ、先の衆院選の与党公約
世帯主の年収が960万円以下の家庭に対して、現金とクーポン合わせて10万円を支給する。ただ、クーポン給付により事務費用が最大967億円と膨れ上がるため、自治体の判断で現金一括で支給する動きも出ている。
みずほ銀行の頭取ら辞任、今年8回にわたるシステムトラブルの責任取り
坂井辰史社長や藤原弘治頭取ら辞任。みずほ銀行は今年だけで8度のシステム障害。金融庁が都度指導し、みずほ銀行として改善策など提示してきたが効果見られず。
東芝が3社分割へ、来年1月にも臨時株主総会で決議
東芝本体からインフラ事業、デバイス事業を分社化。3社体制で独自に経営合理化を進めたい方針。インフラ事業、デバイス事業ともに東芝の稼ぎ柱だが、低迷する他事業の売り上げと合算することで利益が株主に還元されず、不満の声があった。
そのほか11月の主な国内ニュース
- 「文書通信交通滞在費」(文通費)の支給めぐり与野党舌戦、
- 立憲民主党の新代表に泉健太氏
- 国民民主党が野党連携から離脱、新たに日本維新の会との連携方針
- 木下富美子都議が議員辞職、道交法違反での在宅起訴受け
- 「小室圭さんの母親の金銭問題は解決」、元婚約者の代理人が明かす
- ファスト映画の投稿者らに有罪判決、著作権法違反の罪
- 日本大学の田中英寿理事長を脱税容疑で逮捕
- 同級生を校内で刺殺した中3男子を逮捕
- 新500円玉の発行開始
11月の国際ニュース
COP26、石炭火力発電の廃止合意至らず
イギリスで開催された気候変動会議「COP26」。SDGs時勢を受け、合意文章の草案では「石炭火力発電の廃止」としていたが、中国やインドの反対から「石炭火力発電の段階的な削減」なる表現で折り合いつけた。
原油価格が世界的に高騰、日本国内でもガソリン価格が高騰
各国でコロナからの経済活動の再開が本格化。これに伴い原油価格が高騰。日本国内でもガソリン価格など値上がりした。アメリカ、日本、中国ら石油の国家備蓄を市場放出し、原油価格の高騰を抑えたい狙い。
欧州でコロナ感染が再拡大、ロックダウンする国も
フランス、ドイツ、イギリスなどで1日1万人を超える新規感染者。オランダ、オーストリアではロックダウンも実施。コロナワクチン接種から時間が経ち、ワクチン効果が弱まり感染が再拡大し始めたとみられる。
アジア最大の広域経済協定「RCEP」、来年1月に発効へ
日本、中国、韓国、ASEAN、豪州、ニュージーランドなど参加。域内GDPだけで世界3割を占める大規模な経済協定に。日本と中国が反目していた知的財産権の扱いも共通ルール化される見通し。
「メタバース」ブーム到来?facebookの社名変更で注目集まる
米facebookが社名を「メタ」に変更。名前の由来たるメタバース事業に年1兆円を投資する方針を示し、次世代のITトレンドとして注目を集めた。メタバースとはVRヘッドセット上の仮想空間のこと。仮想空間上でのビデオ会議などビジネス用途での活用も期待される。
11月の芸能/エンタメニュース
大谷翔平が日本人メジャー初の満票MVP獲得
メジャー記者30人によるMVP投票で満票での1位獲得。大谷は打者としてホームラン46本、投手として9勝。ベーブ・ルース以来100年ぶりと言われる記録更新を続けて注目を集めた。
「ビックボス」新庄剛志が日本ハムの新監督に就任
低迷する日本ハムを立て直すべく1年契約で監督就任。就任会見でのド派手なスーツや現役時代を思わすビックマウスが連日メディアを賑わせた。
プロ野球・ヤクルトが20年ぶり日本一
ヤクルトは前2年でリーグ最下位と低迷していたが、就任2年目となる高津臣吾監督の下でチーム立て直し。記録面で秀でた選手がいない分、チームの総合力で勝ち取った勝利として評価する声が広がった。
藤井聡太三冠が史上最年少での四冠達成
将棋の八大タイトルの最高峰「竜王戦」を制し、史上最年少での「四冠」(将棋タイトルを4つ保持)を達成した。これまで羽生善治九段の22歳9ヶ月が最年少記録だったが、藤井聡太四冠は19歳3ヶ月と大幅に記録を塗り替えた。
菅田将暉&小松菜奈が結婚発表
2人は2015年に映画「溺れるナイフ」でW主演。2019年ころより交際を始めたとされる。
細木数子さん、瀬戸内寂聴さん亡くなる
細木数子は享年83歳。「六星占術」の生みの親で2000年代にテレビタレントとして人気博した。瀬戸内寂聴さんは享年99歳。51歳のときに出家し、僧侶作家&タレントとして活動した。
2021年12月の主要ニュース
12月の国内ニュース
コロナ変異株(オミクロン株)がじわり拡大、第6波への警戒強まる
東京や大阪など都市部でもオミクロン株による市中感染を確認。政府が病床確保など対策急ぐ。オミクロン株は南アフリカ発のコロナ変異株で、11月末にWHOが「懸念される変異株」に指定したことから危機感高まる。
大阪ビル火災で25人死亡、放火したとみられる60代男性は死亡
鎮火まで30分と迅速な対応が取られたが、火災現場となったビル4階のクリニックにピンポイントに放火され、一酸化中毒が蔓延。現場にいた28人中25人が亡くなる惨事に。
「こども家庭庁」を2023年にも創設へ、政府
こどもの教育や虐待防止など総理大臣直属の機関として一元的に対応する。教職者の採用に際して、性犯罪歴をチェックできる公の制度(日本版DBS)の創設も検討。
与野党議員のコロナ助成金の不適切受給が相次ぎ発覚
自民党の石原伸晃内閣官房参与が職責を辞職。自身が代表を務める団体が、コロナ助成金を不適切受給していた。そのほか、自民党の山本左近議員、立憲民主党の阿部知子議員、岡本章子議員らも不適切受給が発覚。対応に追われた。
日本国内で初となる「中絶薬」(経口中絶薬)の承認申請、早ければ1年以内にも承認
英製薬会社「ラインファーマ」が厚労省に承認申請。すでに80の国で承認され、WHOも安全性を担保していることから日本国内でも承認される可能性は高いとみられる。他方、日本産婦人科医会は中絶の簡素化による中絶意識の低下などに懸念示した。
愛子さまが成年皇族に
12月1日に20歳の誕生日を迎えた。成年に伴う祝賀行事では天皇陛下の妹、黒田清子さんから借りたティアラを着用した。
そのほか12月の主な国内ニュース
- ユーキャン新語流行語、年間大賞に大谷翔平「リアル二刀流」
- 国交省の統計データの不適切集計が発覚、2013年〜20年までのGDP値にも影響出る可能性
- 拉致被害者家族会の前代表、飯塚繁雄さん死去
- マイナビに学歴フィルター疑惑、「大東亜」なるメール誤送信
- 電動キックボードの無免許利用を部分的に解禁する方向、来年度の道交法改正に伴い
12月の国際ニュース
北京五輪の外交ボイコット、米英に続き日本も選手代表団の派遣取りやめ
ウイグル自治区での人権侵害(強制労働疑惑)を理由にアメリカがボイコット表明。日本もそれとなく同調した。岸田首相は、「総合的に勘定した結果」と外交ボイコットは否定した。北京五輪は来年2月に開催される。
中国の女子テニス選手の行方めぐり懸念止まず
女子ダブルス元世界ランク1位の彭帥選手がSNSで共産党幹部との性的関係を告白。SNS投稿が削除され、一時行方不明に。中国の国営メディアなど彭帥選手の安全をアピールする報道するも懸念止まず。女子テニス協会は中国での当面の大会中止を発表。
ドイツ新首相にオラフ・ショルツ氏、16年間首相を務めたメルケル氏は政界引退
出典:Michael Lucan, CC BY-SA 3.0 DE, via Wikimedia Commons
ショルツ氏は中道左派の社会民主党所属。気候変動対策や格差是正を訴え。2005年から16年間、首相を務めたメルケル氏は政界引退した。
欧州でコロナ感染が再拡大、イギリス、フランスでは1日10万人を超える感染者
コロナ変異株「オミクロン株」により感染再拡大。イギリス、フランスでは過去最多となる1日10万人の新規感染者が出た。ただ、死者数は以前と変わらず1日100人〜200人台で推移しており、政府は行動規制などの強い対策取らず。
12月の芸能/エンタメニュース
ZOZO創業者の前澤友作氏が宇宙旅行
日本人の民間人で初となる国際宇宙ステーション滞在。旅行費用は100億円ほどとみられる。自身のYouTubeチャンネルにて国際宇宙ステーションからの動画投稿を行う史上初の試みで注目を集めた。
アニメ映画「呪術廻戦0」、公開3日で興行27億円を超えるロケットスタート
公開3日の興行収入では、昨年大ヒットした「鬼滅の刃 無限列車編」(46億円)に続き歴代2位。興行100億円超えも手堅いとみられる。呪術廻戦は少年ジャンプ連載の人気作。昨年10月〜今年3月までTVアニメ化され、コミックスは累計発行部数6000万部を突破。
人気VTuberのキズナアイが無期限の活動休止
休止理由として「成長を目標としたアップデートのため」と説明。各種SNSアカウントは継続、今後の活動もにおわす。キズナアイは2016年に活動開始。VTuberことバーチャルYouTuberの先駆者として業界を牽引してきた。
歌手で俳優の神田沙也加さん死去
享年35歳。滞在先の札幌市のホテルで転落しているのが発見された。神田沙也加さんは俳優の神田正輝さんと歌手の松田聖子さんの娘。映画「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版では主人公・アナの声を演じた。
日本映画「ドライブ・マイ・カー」、海外映画賞で快挙続く
村上春樹原作、西島秀俊主演、妻を失った男の再生を描くロードムービー。カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞、アカデミー賞の前哨戦となるニューヨーク映画批評家賞では作品賞を受賞した。アカデミー賞の国際長編映画賞のノミネート15作にも選ばれた。
編集後記
ここまで2021年下半期に話題になったニュースをまとめてきました。
おそらく大半の人がコロナワクチン接種を経験した半年かと思います。2021年12月時点で、日本国内のコロナワクチン接種率は人口比78%を突破しており、気づけば世界トップクラス水準のワクチン接種率です。
ただ、早くも3回目のワクチン接種(ブースター接種)の話がちらほら。ワクチン効果が思いのほか短く、もっぱら2回目のワクチン接種から8ヶ月後に3回目のワクチン接種を受けることになりそうです。私個人としては、「あの2日酔いのような頭痛をもう1度…?」という気持ちです。
さて、当サイト「ニュースデータベース」は2022年もニュース更新していきます。昨日のニュースや3日前のニュースなど忘れがちの人は、ぜひ週1くらいでサイトを覗いてみてくださいね。
- 2021年上半期のニュースはこちらから
- 【2021年上半期】今年1月〜6月の主要ニュースを振り返る